Hiroshi Arakawa web site

flutiste & composer

プラッソンとのサントリー公演

ラドミル・エリシュカの代役として登場の、プラッソンのサントリー公演14時から。プラッソンは、パリ留学時代から評判で抜き出ていた人でした。

 もちろんトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団と一緒に活躍していた時代の印象が強いので、新日フィルとのコラボレーションがどこまで成功するのかわかりませんが、実際の本人と接して、非常にかわいいお爺さんの印象です。こよなく音楽を愛し、愛情に満ち溢れた音楽作る方ですね。

今日の演目は、ドビュッシー:夜想曲より 「雲」, 「祭り」 Debussy : Nuages et Fêtes extraits des Nocturnes / 交響的断章「聖セバスティアンの殉教」 Debussy : Le martyre de Saint Sébastien – Fragments symphoniques
フランク:交響曲ニ短調 M. 48 Franck : Symphonie en ré mineur, M. 48

僕は今回助っ人で、聖セバスチャンの殉教だけのピッコロ2番だけの出番で、久々違った角度からオケを眺めてちょっとした角度でもオケのサウンドが違うなと勉強になっています。プラッソンの音色のパレットは多彩で美しく、音の母音の音色を引き立たせる「アクセント」ようなアプローチを要求します。強めの子音の音色は極力排除し、レガートに徹する様は、いつの時代も音楽の和声感を引き立たせるには一番よい方法ではないかなと思います。

こうしたアプローチとともに、新日フィルが本番時に和声感と場面の変化が、より意味が出る素晴らしい音楽作りに一躍かえば一番良いのですが、どうなるかは本番に。

 

 今回のような、ストーリーを知らず、ただ聞くだけで芸術性を感じる時間を共有する「聖セバスチャンの殉教」のような曲は、それだけ美しく場面それぞれに意味があり、深く理解した上で音楽に望むまなければ、なかなか思うように伝えることができません。例えば、こういった音楽には無言劇か現代視点でのダンスと一緒に取り組んでも芸術性とともに理解が深まるのではないでしょうか。

 ただ音楽を聞くアートから五感で感じるアートで有りたいなと公演の一節を担当しながら思いました。

 そんな構成の機会を与えていただけたながら喜んでやりたいです。

 

 しかし、ミッシェル・プラッソンやアンドレ・クリュイタンスのように、地方都市を「世界に発信する文化」としてフランス文化を紹介してきた軌跡はあまりにも大きいなと思いますし、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団に関しては、オーケストラ事業として、僕にとっては一番「地方都市」からの発信の成功例として、大きな感銘を受けた一つでもあります。

 

 

onct.toulouse.fr

 

 

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ビゼー:交響曲ハ長調、組曲「ローマ」、序曲「祖国」(UHQCD)

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フランス・トゥールーズ

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