クレール=マリ・ル・ゲとの音楽対話

今日は上岡さん指揮の、マニャール交響曲第4番、モーツァルト交響曲31番、ラヴェルのピアノ協奏曲をクレール=マリ・ル・ゲさんのピアノでトリフォニーで演奏。

幅広い音楽の世界をひたすら体感しながら進行。演奏しながらいろんな世界や時代へ赴くことができるのは、上岡さんの優雅で自由な世界観に漂いながら徐々に新日フィルの新しい方向性と響きが紡ぎ出されているからだと思います。トラディショナルと対峙する価値観で作り上げるスタイルは、長年演奏している慣習で流れなくなった音楽からの脱却を図れるし、奏者がそれぞれもっている主体性が生き生きと蘇ってくる気がしました。

クレール=マリ・ル・ゲさんは90年台のパリ留学当時から名声を轟かせていたし、つまり当時のフレンチメソードのモードにとてもマッチした演奏家だったように思います。当時からクレール=マリ・ル・ゲの演奏もよく聴いていましたが、昨日今日両日とも演奏が素晴らしく、非常に滑らかでアゴーギグの付け方なんかは僕らが学んできた時代を彷彿とさせてくれる演奏でした。オーケストラとピアノ、しっかりお互い聴きあって、しっかり対話ができて気持ちが良かったです。たぶん彼女は、時差なんかも算出した上でダイナミックなニュアンスをつけていたんだと感じます。今日は昨晩よりうまく行った気がしたが、彼女も「今日のほうが良かったわよね」とのこと。

 昨晩帰りがけに、トリフォニーホールの楽屋の向かいの裏のブロックにある、僕がとりあえず近隣では一番うまいと思っているうどん屋「分讃岐うどんあ季 時譚 (ジタン)」を、惜しいよって紹介したら、一人で赴いたらしく、「すごい美味しかった!」とのこと。まさかあの公演後にそんな時間があったなんて。知ってれば一緒に行きたかった。

 お疲れ様でした。また共演したいです。


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